株式会社アオヤギです。
私たちは千葉県成田市で、塗装やリフォームを行なっている会社です。


突然ですがあなたは「点検商法」という言葉をご存知でしょうか？
私たちのようにリフォームや外壁塗装の仕事を専門で行なっていると、このような相談がお客様からよく来ます...。


この記事では、簡単ではありますが点検商法の実例・特徴を紹介します。

点検商法の実例と特徴

これは実例ですが、以前私が仕事をしている最中に電話がかかってきました。電話の相手は10年前に塗装をしたお客様。（※個人名等は伏せます）


この方が言うには「屋根の棟板金の釘が抜けそうになってます。早くなおさないと雨漏りしますよ！」と飛び込みの営業マンに言われたと相談の電話がありました。


ちなみに棟板金（むねばんきん）とは、おうちの最も高い位置に取り付ける屋根部材のことです。「への字型」になっているのが特徴ですね。

「またかな...」と思いつつ現場へ

個人的には「ああ...またかな」と思いつつも、お客様の家まで向い外壁全体を撮影。

答えは想像がつくとは思いますが「問題なし」です。ちなみにいくらかかるかを聞いてみると、目が飛び出てそのままディズニーランドへ行ってしまうような高額な見積もりでした。これが点検商法の一つ目。

もう一つの実例...

次にアオヤギに相談へいらっしゃったお客様。


この方は「お宅のカワラが浮いてますよ。雨漏りの原因になるからすぐなおしたほうがいいですよ！」と近所で屋根工事をしている業者に突然言われたとか。

さらに「カワラの一枚一枚をぜんぶコーキング処理して、カワラが浮かない工事をしましょう！そうすれば雨漏り防止にもなりますよ」とも言われたようです。ちなみにこれはラバーロック工法だとかさまざまな名称があるようです。


極め付けは工事代金。

「本来であれば270万円かかる工事ですが、今日決めるならば200万円で良いです」とも言われたようです。


カワラを葺き替えたとしてもここまで料金はかからないと思いますが...。ましてカワラを全周コーキングすることは、逆に雨漏りを誘発することにも繋がりかねません。


理由は簡単で、シーリングのスキマから入った雨水が、排水できないため。排水できず、そのまま家の中へ伝わり雨漏りになります。


確かに「雨漏りしないようにシーリングで固めてしまいましょう！」という言葉は、なんだかイメージしやすいですし、なんだか良さそうにも感じます。しかし、安易にその工事をすると後々大変なことになり得ます。

点検商法の手口

上記で紹介した2つの事例が「点検商法」です。

悪いところが何もないのに、高いお金を支払わせる方法です。私たちの会社には、月に一度のペースでこの手の相談をお客様から受けています。


点検商法では、言葉巧みに契約をさせられ、ムダなお金を支払わされてしまいます。


点検商法は以前からありましたが、2022年現在もいまだにあります。感染症の影響で家にいる時間が多くなったからこそ、点検商法が増えているという意見もあります。

点検商法の特徴

点検商法の特徴としては、下記の通り。

・必要以上に親切な営業マンが「無料で壁・床などを点検します」と訪問する
・難しい言葉を使い、不安を煽る言葉を多用する
・その場で見積金額が大幅に下がる
（参考：和歌山弁護士会）

他にもいろいろなケースがありますが、その場で承諾しないことが鉄則だと思います。


また、難しい言葉を使って不安を煽る言葉を多用する営業マンにも要注意。今回の実例のように「棟板金」と言う言葉は、建設の専門用語です。

更に、上司や関係各社へ確認もしていないのに、大幅に見積金額が下がるのは考えづらいです。


もちろん私たちも会社です。たくさんのお客様の依頼を受けたいと思っています。しかし、どこも悪くない綺麗で美しい家をリフォームすることはできません。


ただ、飛び込みの怪しい営業にしろ、いろいろ言われたら不安になると思います。
そんな時は、第三者へ相談してください。成田市なら私たちアオヤギへ相談をして下さい。

→アオヤギへ問い合わせをする

また、懇意にしているリフォーム業者がいるのならば、そちらで相談してみましょう。


ちなみに一つ目の事例でアオヤギへ相談されたお客様には「前回の塗装から10年経過するのが来年なので、その時に再塗装やリフォームを検討するのもアリですね」とお伝えし、見積書を作成する約束をしました。


極論ですが...点検商法の断り方・対策は「話さない」ことです。または「懇意にしているリフォーム業者がいるから、そちらへ聞いてみる」でも良いかもしれません。


お気をつけくださいね。
それでは、最後までご覧いただき誠にありがとうございました！